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行動経済学①まとめ

教育2020/09/09

行動経済学①   

●行動経済学とは
・人は必ずしも合理的に行動するとは限らない
  (ヒューリスティックという考え方)
   
 従来の経済学
  (ホモエコノミカス=合理的に行動する人)

・すべての情報を収集して購買活動を行うのは不可
  (限定合理性)
 合理的ではない→法則性がある(予想できる)
 「予想通りに不合理である」

●プロスペクト理論
 現実の人間が実際にどのような選択をするのか
 予測した理論

特徴
 ①参考点依存性:価値を何らかの基準を持って図る傾向
         (絶対的な基準を持っていない)
 ②損失回避性:人は利益よりも損失のほうに敏感である
 ③感応性逓減性:利得や損失の値(効用)は増えるほど逓減する
 ④決定の重み付け:人の感覚によって確立をゆがめて認識する

●メンタル・アカウンティング 
 人が金銭に関する意思決定を行う時には様々な要因や選択肢を
 総合的に評価して合理的に決めるのではなく、狭いフレーズを
 作りそれをはめ込んで決定を行う
1.参照点からの変化や損失回避性を重視する
  (プロスペクト理論)損をしていないかどうか
2.取引ごとに心の中で勘定科目を設定する
3.それぞれの項目が赤字か黒字かの評価には一定の時間間隔がある
 例;一日単位でお金の損得を考える等

●ギャンブルに関する理論
・ハウスマネー効果:努力して稼いだお金は大切に使うが、ギャンブル
          で買ったお金はギャンブルにつぎ込みやすい
・ブレークイーブン効果:ギャンブルで損をしている状態では、負け
            を取り戻すために判断にギャンブル性が
            高まる
・ギャンブラーの誤謬:コイントスギャンブルで3回続けて表がでた
           →次は裏が出ると思う

●サンクコスト効果
 本来なら先の意思決定には無関係なサンクコスト(すでに使って
 しまったお金)による非合理的な決定
 例;せっかくだから、、、。

●現在思考バイアス
 遠い将来(1年後等)の有利な条件より、現在より近い将来の少し
 不利な条件を選んでしまう。後より今のほうがいい

●フレーミング効果
 人は全く同じ内容でも、状況・理由によって違う印象を受け取る
 例;600人中200人助かる ◎
   600人中400人死ぬ  ×

●極端回避性(妥協効果)
 両端が排除されて、真ん中が選ばれやすい傾向
 例;松 ¥3000
   竹 ¥2000 ◎
   梅 ¥1000
    真ん中が選ばれる

●選択肢は多いほどよいか?
 消費者は多様な選択肢が用意されていることに魅力を感じるが、
 結局は選択肢が多いと決定できない。

●現状維持バイアス
 人は現状維持を好む傾向がある。その背景には、これまでと違う状況を
 選ぶことへの不安やストレスを避けようとする心理が働いている(損失回避性)
→現状維持バイアスを突破するには、成功体験を重ねる

 人がすでに持っているものを高く評価したがる傾向とも関係している
 (保有効果)

●ハーディング現象 
 人は集団に適応し、他の人々と同じ行動をとろうとする他者を模倣し、
 群れ(ハード)を形成し行動を共にしようとする、
 生まれつき人間に 備わった自然なもの。
 例)電車に乗って行っても恥ずかしくないこと。スマホでゲーム等

 負の側面→マスク・トイレットペーパーの品薄

●ナッジ
 強制するのではなく、人に選択の余地を残しながら相手を特定の選択肢
 に誘導すること。ナッジとは「注意をひくために肘で軽くつつく」と
 いう意味→例;レストランのメニュー「本日のおすすめ」

●最終提案ゲーム
 公正に対する選好、期待利得の最大化
 提案者に対する嫉妬、勘定の表現

自分の仕事に取り入れたいこと

 人は必ずしも合理的に行動するとは限らないので、「プロスペクト理論」
 の4つの特徴を意識し、慎重に行動するように心がける

 現状維持バイアス乗り越えて、プログラムや加工方法など、思いきって
 新しいやり方を試すこともよいと思う

 現場ではいかにして現状維持バイアスを崩して、新しい又は効率の良い
 作業方法を見つけるかで、利益が変わってくる

 プロスペクト理論の「予想通りに不合理である」という言葉が印象に残った
 仕事で失敗したときなどは、意外と合理的に考えられないこともあるので、
 この言葉を思い出したい。

 ナッジで自分を作業中にミスしないよう、誘導できないか考えたみたい

 仕事を合理的に行動すれば、少しは時間の短縮になると思う

 現状維持バイアスで、やり方を変えた方が良さそうなのに、そのまま同じ
 やり方で続ける事が多々あるので、改良して成功する体験を積んでいきたい

 現状維持バイアスにとらわれず、新しい方法に挑戦する

 今日の研修を受けて、自分の行動と重ねてみると、思い当たることが
 たくさんあった。サンクコスト効果の“あきらめである”という部分では、
 自分だったら、サンクコストをなかなかあきらめられないので、そういう
 場面のあったとき、合理的に諦められるようになりたい。
 

振り返り・今日の学び
 
 人は現状維持を好む傾向があることを学び、損失回避の心理のため、自らの
 成長を止めているので、色々なことに挑戦し、成功や失敗を経験し、突破 
 していく必要があることを学んだ。

 ○○性や○○効果など、人の行動やお金の考え方などの仕組みや理屈など
 が少しだけ理解できた。「確かに」と思うことばかりで、興味深かった。

 勘定によって合理的な判断がゆがむということが分かった

 現状維持バイアスを打ち破るには、成功体験を積み重ねることが必要である。
 我々の仕事においては、単に品質の良い品物を作ることが成功ではなく、
 品質を落とすことなく、少しでも前より早く品物を作れるようになることが
 成功であると思う。やり方を変えたりするのは労力のいることだが、なるべく
 ためらわないようにしていきたい。

 人は期待値が高いか低いかよりも、自分の感覚によて意思決定する場合がある

 人は現状維持を好む傾向があり、新しい方法などを選ぶことへの不安やストレス
 を避けようとする心理があると知り、その通りだと思った。

 判断自体は非合理的だが、法則性があり、それをもとにサービスを売ったり
 行ったりしていることがあるのが分かった。

 人は必ずしも合理的に行動するとは限らない。販売側はそこに着目して
 販促などを行っている

 行動経済学を学んで、人は合理的に行動するとは限らないということが分かった。
 人によってさまざまな心理的要因や、尺度を持っているので、必ずということは
 ないかもしれないが、人間関係を構築するときに参考にしてみようと思う。