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行動経済学③ まとめ

教育2020/09/17

行動経済学③  

バイアスの三大要因               
③固着性・・・最初に示された数値などに判断が縛られること。
・プライミング効果(アンカリング効果)
 プライム(先行刺激)によって後の判断に影響が出る事。
 プライムとは、関係がない数値などの判断前に見たものや
 聞いたもので、アンカーという。

 例1;ガンジーは100歳まで生きたでしょうか→No
    では、ガンジーは何歳まで生きたでしょう?
     アンカー:高い年齢で答えやすくなる

    ガンジーは50歳より前に亡くなっているでしょうか→No
     アンカー:低い年齢で答えやすくなる

 例2;¥15,800 → ¥7,800
     アンカー:その商品の基準値

・ハロー効果
 1つの要因が他の要因の評価に影響する

・確証バイアス
 信じたことに確証を持つために両義性や判例を無視したりすること
 自己評価で確証バイアスが起こると、自信過剰バイアスになる
                   ↕
                  慎重バイアス
 
・自分の都合に良いように後付け{意図的or無意識

 ≪思い込みによるミスの原因≫

・アンカリング効果
 自分の専門外で比較対象がないときは惑わされる

・欲しいわけでもないのに安いから買ってしまう

・一番最初に聞いた、見た価格が心に残る
 あなたはマットレスにいくらかけられるか?
 アマゾンの一番人気は5万円→判断基準
 あなたはマットレスにいくらかけられるか→5万円前後になる
 判断基準となる価格を示す
 相場が分からないような商品を売る →ジャパネット

 無料という言葉は人間を非合理的にさせる。
  無料という言葉のインパクトに影響を受ける
 支払いの手間が不要
  結局は後で支払う→上手に使えば

●選択の相対性
 ・おとり効果(引き立て役)
  選択において下位互換(機能や性能で下位に位置づけられる
  製品が、上位の製品と互換性を持つこと)を追加することで、
  根本的に価値が上がり、絶対的な価値まで高いように感じる。

 ・売る立場ならあえてBを紹介することでAをよく見せる

 ・平等な三択では真ん中が選ばれやすい
  価値の相対性価値
  ¥6,000→¥5,000で買う努力はする
  ¥150,000→¥149,000で買う努力はしない
  差額¥1,000の価値は、
   ¥5,000に比べると相対的に高い
   ¥150,000に比べると相対的価値は低い
  心理会計 メンタルアカウンティング

●プロスペクト効果
 得るものより失うものの価値を高く考える
 2倍程度、損失は利益より大きく感じる
 ・利益はリスク背負わず確実に得ようとする
 ・損失はリスクを冒してでも回避しようとする

 例; 10万円もらった後
   ①あと5万を確実にもらう
   ②50%の確率で10万もらえる賭けをする
     ①を選ぶ

    20万円もらった後
   ①5万円確実に減る
   ②50%の確率で10万円減る賭けをする
     ②を選ぶ

 人が避けたい損失は金銭的な損失だけではない
 機会の損失、つまり後悔したくない
 後悔回避性・後悔を避けたい
 ①何かを手放す後悔
 ②やって後悔
 ③かけたコストを手放す後悔  を避けたい
 
 ①何かを手放す後悔・・・保有効果
  所有物の価値の過大評価(愛着・思い出)
   →捨てられない人の原因(5Sの整理ができない)
 ②やって後悔・・・現状維持を放棄する事のリスクを
          過大評価(現状維持バイアス)
  「やらずに後悔」より「やって後悔」のほうが、精神的に
  ダメージが大きい
 ③かけたコストを手放す後悔・・・サンクコスト効果
  過程の投資が成否を無視して投資の継続を促す事

 ☆人はプロスペクト効果が働いて損失を回避したい

自分の仕事に取り入れたいこと

 「やらずに後悔」より「やって後悔」の方が精神的ダメージが
 大きいが、その積み重ねで成長できる

 挑戦することで得られるものもあるので、損失や、やって後悔を
 恐れずに、挑戦する気持ちを大事にしたい

 ハロー効果:新規の仕事では、少しの失敗でも信用を失う。
 また、図面の書き方も滝澤やタグチと違うので、他の人にも見て
 もらい、二重三重のチェックを行う

 プロスペクト効果で習った「損失は利益より2倍大きく感じると
 いうこと」が合理的に考えられなくなる大きな理由であることが
 分かった。5S活動などで捨てられないときは、こうした理由が
 あることを思い出したい。

 何度も加工したことがある仕事では、頭の中に前回の工具の補正
 量が残っている場合がある。今回の補正量が前回と異なっていても、
 思い込みによって間違えることがあるので、よく確認したい。

 自信過剰バイアスがおこることで思い込みのミスが増えるので、
 注意することが必要だと思った。

 慎重バイアスによる思い込みのミスが減らせられるように、冷静
 に仕事を進めていく。

 最初に示された数値などのアンカーに縛られないように、全体を
 見ながら判断する。

 行動経済学を学んで、人間の行動が不合理だということがよく分
 かった。自分や周りの人を傷つけないように、保守的な選択が多
 いように感じた。バイアスの特性を理解し、行動することは、仕
 事のミスを未然に防ぐことにも効果があると思う。 
 

振り返り・今日の学び
 
 2倍程度損失の価値は利益の価値より大きく感じると知り、その
 損失を最小限に減らせるように工夫していきたい。
 
 企業戦略を知ることで、合理的な判断をして、少しでも損失を減
 らせられるようにしたい。

 実生活では通販やショップなどで、いろいろな手法が使われてい
 るんだと実感した。
 
 世の中の商売は、大抵がバイアス三大要因を利用していることが
 分かった。物を買うときなどは、何かしらの誘導を受けていない
 か、最終の決断をする前に考えようと思う。

 物を買うときには、機能や性能の高さではなく、自分がどんな時
 に使うかで選ぶ必要がある。

 人は固着性があり最初に示された方法などで判断が鈍ることがあ
 ると分かった。

 良かれと思ってやり方を変えたら、思わぬミスをした時の後悔や
 ダメージは確かに大きいなと思った。

 思い込みによるバイアスがミスの原因となることがある。

 自分がお店で買い物をするときには、バイアスにとらわれないよ
 うにしたいと思う。初対面の人やお客様に会うときは、プライミ
 ング効果やハロー効果を上手に使い、第一印象が良くなるように
 したい。