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加工の知識④ 測定後編 ものづくり業界の動向 201015

教育2020/10/16

加工の知識④ 測定後編 ものづくり業界の動向

●ダイヤルゲージ
・アナログ式
・デジタル式
・てこ式(ピックテスター)

①アナログ式は、
 一回転仕様(読み間違い少、測定範囲狭い)
☆多回転仕様(読み間違い多、測定範囲広い)

➁デジタル式は、
      (読み間違い無、測定範囲広い
       振れが読みにくい、高価)

③てこ式(ピックテスター)は、
 取付角度によって測定値が変化する

 取付角度  60°  30°  10°
 補正係数  0.5  0.87 0.98
 
 起こせば測定値が増える
 (例;0.01の段差を60°起こしたら
    0.02の測定値になる)

●トヨタ方式の強さ 
・トヨタ生産方式
・グループ企業
・協豊会&栄豊会

①トヨタ生産方式
・ジャストインタイム
 車の部品2~3万点
 必要な時に必要な分だけ提供するための方式
 在庫を持たない

➁グループ企業
 豊田紡織
  ↓
 豊田自動織機
  ↓
 トヨタ自動車
  ・ジェイテクト
  ・アイシン精機
  ・豊田合成
  ・デンソー
  ・愛知製鋼
  ・豊田通商
  ・東和不動産
  ・豊田中央研究所

③協豊会:部品サプライヤー
 栄豊会:設備サプライヤー

●三菱重工 MRJ(ミツビシ リージョナル ジェット)(ミツビシスペースジェット)
三菱重工の主力製品
・タービン(羽根シェア世界20%)
・車のターボチャージャー(過給機)
・船
・ジェット
・発電所のタービン
 →脱炭素社会により需要減

新たな主力製品を開発
 国産MRJ(6回延期)
  →開発体制を縮小
・新品100万点
  もの作りが活気づく
・メンテナスも重要
・コロナ過の景気悪化により三菱MRJの今後は明るくない

●ロボット(プログラムで動く機械)

①多関節型
 4軸から6軸
 人間に近い動きが可能
 ・溶接
 ・組み立て
+;可動範囲が広く自由度が高い
-;駆動部が多い→遅い、高価

➁スカラ型
 4軸
 人間の動きに近い
 移載用
+;安価
-;垂直方向が苦手

③パラレルリンク型
 6軸
 ピックアップ移動
+;超高速
-;可動範囲が狭い、高価

④直交型
 3~4軸
 組み立て
+;シンプル、安価
-;可動範囲が狭い

ロボットメーカーBIG4
・ファナック
・安川電機
・KUKA(美的集団:中国)
・ABB(スイス)

人間の仕事はなくなる
①単純作業ならロボットが優位
➁年々安くなる
③Slerの成長(プログラムする人、エスライヤー)
④ロボットの進化

 

自分の仕事に取り入れたいこと

 アナログ式のダイヤルゲージは毎日使用するものなので、
 動きが悪いと良い仕事が出来ないので注意する。

 たまにダイヤルゲージの動きが悪い時があるので、ごみや
 油汚れに注意して、きれいな状態を保ちたい。

 ピックテスターの使用角度を意識して使う。

 ピックテスターが一般名称ではなく、商品名であることを
 知った。社内で使っている故障が、外では通じない事もあ
 るかと思うので、いろんな物の正式な名称も知っておきた
 いと思う。

 ピックテスターは取付角度によって測定値が変化するのは
 初めて知った。可能な限り角度を小さくして測定したい。

 ピックテスターを使うときは角度に注意しようと思う。

 ピックテスターの取付角度によって測定値が倍くらい違っ
 たので、なるべく測定面に対して寝かして測定しようと思う。

 ピックテスターを使用するときは、物に対してなるべく小
 さい角度で測るようにする。

 JITは前の研修でも教わったが、トヨタのグループ会社
 が主要の会社だけでも11社もあることは知らなかった。
 グループ企業を守るために協豊会や栄豊会のような組合が
 あることもはじめて知った。

振り返り・今日の学び

 デジタル式のダイヤルゲージは、特に自分には必要ないもの
 かなと思った。

 てこ式ピックテスターの角度によっての補正係数がある事は
 知らなかったので、今後はなるべく水平にして測定するよう
 に注意する。

 ロボットではできない仕事が出来るような技術を身に付ける。

 トヨタの生産方式の強みはいろいろ勉強してきたが、グルー
 プ企業やサプライヤーとの深いつながりもトヨタの強さなの
 だということが分かった。ジャストインタイムで生産できる
 のも関連会社の協力があってこそなんだと思う。

 製造業で使われるロボットはまだ単純作業に特化したものが
 多いが、多品種少量生産の現場でも使えるロボットの開発に
 期待したい。

 ダイヤルゲージにデジタルがあるが、アナログ式の方が使い
 やすいと知った。

 グループの中だけで素材から製品まで調達できるように、改
 めてトヨタグループの大きさを感じた。

 ピックテスターは取付角度によって測定値が変化する。
 60°と10°では補正係数はほぼ2倍になる。
 
 ロボットには用途に合わせて、たくさんの種類がある事が分
 かった。自動化により人間の仕事がなくなることは悲しい事
 だが、人間にしか出来ない付加価値の高い仕事が出来るよう、
 スキルアップが必要だと思う。