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加工の知識⑥ 産業用ロボット 201022

教育2020/10/26

ものづくりの知識⑥ 産業用ロボット 201022

●産業用ロボット
 産業の自動化に使用されるロボット
 JIS規格
 「自立制御によるマニピュレーション機能+移動機能+
  各種の作業をプログラムによって実行でき、産業に使
  用される機械」
 人が行う作業をロボットで行うことで、自動でものづく
 りが出来る
 掃除ロボット、医療用ロボット等の「サービスロボット」
 とは区別される

●ロボットの自動化
 単体で使用されることはほとんどない
 周辺設備と組み合わせてはじめて役に立つ

●ロボット導入のメリット
①品質
 人の手作業→バラツキが生じやすい 
 ロボット →均一(毎回同じ動き)
 ☆人が手を触れてはいけない精密部品には、高い品質を
  保ち続ける
➁安全
 ・体力的に大変な作業
 ・集中力がいる作業
 ・粉塵がある、高熱
   <負担が大きい>
 ロボットにより、負担や危険をなくす
③コスト
 長時間の単純作業
 人よりロボットの方がコスト安い
 人でなくてもできる→ロボット
 人にしかできない→人間
   ≪適材適所≫

●産業用ロボットの活用パターン
・ハンドリング作業(マテリアルハンドリング・・マテハン)
・物の運搬作業
・溶接作業
 スポット、アーク、自動車工場で活躍
 塗装、溶射、表面処理
  →安全
・ねじ締め
 精密な作業は安定して行える
・バリ取り・面取り
 表面にならって最適な面取り
 (鋳物等、材料がバラバラでもセンサーで感知する)
・組み立て
 力の加減もセンサーで最適に出来る
  ≪ロボットの苦手作業にも進化して対応している≫

●ロボットの代表的タイプ
・垂直多関節ロボット(通称アーム)
 人間の腰、肩、腕、肘、手の動きに近い動き
 複雑(5~7軸)
 塗装、溶接、加工等オペレーターの能力が問われる
・スカラロボット(水平多関節ロボット)
 水平方向は柔軟、垂直方向は制限
 部品を押し込んで組み立て、ネジ締め等、高速・高精度
・パラレルリンクロボット
 天井から吊るされた3対~4対のアームで1つの先端
 クモのような型
 先端には吸着パット
 高速ピックアップ、搬送
 ベルトコンベア、食品工場、精密部品
・直行ロボット
 直角に組み合わさった直角軸を持つ
 短軸or3軸 動きがシンプル
☆組み立て・搬送・他のロボットと組み合わせ

●ロボット技術者にとって大切なこと
・現場での実績経験を積み重ね続ける
・納期を守り、最後までやり遂げる精神力
・報告は単刀直入に
・チームメイトに配慮する
・社会の維持発展と公衆の安全を優先させる
・自身の技術にプライドを持つ

●産業用ロボット、設備の構成
(ロボット側)
 ・マニュピレーター
 ・コントローラー
 ・ティーチングペンダント
  教示=ティーチング
  ロボットに動きを教える事
(設備側)
 ・周辺機器
 ・制御盤

●ロボットティーチングとは
 ロボットに作業をプログラミングすること
 ・遠隔ティーチング
  リモコン等で数値制御 詳細に
 ・ダイレクトティーチング
  人間が手動で動かしてプログラミング おおまかに
 ・オフラインティーチング
  コンピューターでシミュレーションしてプログラミング
             実機が不要

●ロボットティーチングで設定していること
 ・ポイントの作成
 ・タイミングの制御プログラムの分岐

自分の仕事に取り入れたいこと

 自社の仕事内容では、ロボットの必要性を感じなかった

 ロボット技術者の大切なことは、他の多くの技術者に共通する
 自身の技術にプライドを持ち、効率的でムダのない仕事が出来る
 ように努力していきたい

 MIZUKIのロボットがすごかった
 洗浄までしていたので驚いた

 ロボットの導入は難しいと思うが、面取り作業などの付加価値の
 生まれにくい仕事を代わりにやってもらえると降りがたいと思う

 これから先、技術の工場とコスト低下によって、多品種少量生産
 の工場にもロボットが導入されるかもしれないので、設備やティ
 ーチングを学んでおくといいかもしれない

 産業用ロボットは同じ製品を作る会社には必要だが、単品ばかり
 作る会社には今のところ必要ないと思う

 産業用ロボットがまだまだ進化しているので、ロボット関連の仕
 事が増えればいいなと思う

 ロボット技術者にとって大切なこととして挙げられていたことは、
 自分の仕事にも当てはまると感じたので、それを意識して作業を
 行うようにする

 バリ取りロボットは使いこなすことが出来れば便利だと思う
 しかし、数量が少量のものに対しては、プログラムを組むより、
 手で取った方が早いかも知れない

振り返り・今日の学び
 
 水島機工の動画を観て、ああいった製造ラインではロボットがす
 ごく力を発揮すると学んだ。 
 
 最後に動画で見た、自動化のロボットアームのなめらかでムダの
 ない動きはすごいと思った。実際に見てみたい。

 阪本にはロボットの導入は難しいと思うので、ロボットのように
 効率的にムダのない仕事をする

 ロボットを利用する目的が、省人化以外にも、精密部品や医療品
 などの品質を守るためであったり、粉塵や高熱などの危険な場所
 での仕事の代行など、人間にはあまり向かない仕事を代わりにや
 ってくれるという側面もある事が分かった。

 産業用ロボットは導入出来れば便利だが、工作機械と組み合わせ
 るための設備や複雑なプログラミングが必要なので、コストがか
 かると思う。

 産業用ロボットにはいろいろなタイプがある事を知った。

 精密な部品や大型製品、大量生産するものにはロボットを導入し
 たほうが、品質や安全面、コストに対してメリットが大きい事が
 分かった

 産業用ロボットの特性について学んだ。ロボットの活用パターン
 の幅も広がっている

 産業用ロボットはまだ進化途中であり、日々進化を続けていると
 いうことが分かった。ロボットを導入することにより、効率的で
 より正確な作業を行うことが出来る分野もあるということが分かった。