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加工の知識⑧工作機械業界の最新情報 201029

教育2020/11/02

加工の知識⑧　工作機械業界の最新情報

・工作機械はあらゆる機会を作る
　「マザーマシーン」

・工作機械の日本の市場規模・・１兆円（滝澤３００億）
　モノづくりの基盤となる産業で国の工業製品の水準や生産性に
　大きく影響を与える（日本、ドイツは大きく力を入れている）

・機械を作る機械なので、設備投資のタイミングが早い
　→その受注高が景気の先行指標になる

・基本的に好景気に導入する、不要不急に位置付けられる
　例；好景気⇒増産要望⇒設備投資
　自動車メーカーの動向に特に大きく左右される

・日本の工作機械は、品質＋アフターサポートが充実しているので、
　高価格でも安心して使える
　　→長い目で見れば安価なアジアメーカーより得

　　低価格製品　　　　　中価格製品　　　　　高価格製品
　　　一般部品　　　　　自動車、電機　　　宇宙、航空、医療

　　　　　　　　　　　　　日本製
　　中国、アジア製
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　欧米製

・中国が技術力を上げて中価格の機械に進出してきているので、
　日本も技術力を生かして対抗する

・工作機械業界は自動車産業に特に大きく影響を受ける
　（自動車産業の受注が半分を占めている）

・２０１８年「スマホ特需」や工場の自動化投資が活発になり、
　工作機械受注が過去最高の１兆６８９１億円

・自動車受注の落ち込み、米中貿易摩擦、増税等で、２０１９年
　は１兆９９５億円⇒２０２０年コロナショック

・メーカー各社がＩｏＴ、ＡＩ技術に注力している
　⇒５Ｇ、電気自動車向けの新製品需要の設備投資に期待

●滝澤鉄工　２０２１年創業１００周年
　ＴＡＫＩＳＡＷＡに変更
　・強み　ユーザーの細かい仕様や設計変更の希望を叶えてくれる
　（他の大手メーカーではできないもの）
　・ＴＭＸ－４０００ＳＴ（ｉｎｔｅｇｒｅｘｉ－４００と同等）
　　＋細かいユーザーの希望オプション、設計変更
　　⇒医療業界に進出したい（高精度を要求）
　　　（現状は自動車産業が主流）

●ＭＡＺＡＫ　ｗｅｂ　Ｓｈｏｗｒｏｏｍ
・ＦＪＷ－１００／１６０　門型五面加工機
・ＶＥＲＳＡＴＥＣＨ　　　門型五面加工機
・ＩＮＴＥＧＲＥＸｉー４５０Ｈ　ＳＴ　複合加工機
　干渉の少ない下刃物台
　ＮＣの進化
　ＡＪＣ、ロボット等の連携
・ＶＡＲＩＡＸＩＳ　Ｃ－６００　５軸マシニングセンター
　コラム型　
　Ａ軸が前後
　使いやすい
・ＶＡＲＩＡＸＩＳ　ｉー６００　５軸マシニングセンター
　門型
　Ａ軸が横
　精度、剛性高
・ＶＣＮー４３０Ａ　たて型マシニングセンタ
・ＭＡＺＡＴＲＯＬ　Ｓｍｏｏｔｈ　Ａｉ
　旋盤のＣＡＤデータを取り込めば自動でマザトロールプログラム
　を作成
・スムースＡｉ
　自動ビビり抑制
　学習機能
・マザトロール
　世界初の対話式プログラミング
・ＩＮＴＥＧＲＥＸｉー４００ＳＡＭ
　積層一部（肉盛り）＋加工（インテグレックス）
・ＦＪＶ－６０／８０
　フリクション溶接＋加工
・ＭＡシリーズ
　後付けロボット

●ＤＭＧ　ＭＯＲＩ
・ＣＥＬＯＳ
　多機能工程管理　
　現場と機械⇔事務所　連携
　ＩｏＴ機器が不要
　アップデートあり
・ＤＭＧ　ＭＯＲＩメッセンジャー
　稼働管理　
・ＬＡＳＥＲＴＣ　６５　３Ｄ
　積層全部（肉盛り）＋加工
　５軸マシニング
・ＡＩチップリムーバル
　ＡＩとカメラで切り粉を検知して、清浄プログラムを作成

●オークマ
　超複合加工機
　・積層＋加工
　・焼き入れ＋研磨

●ＨＡＡＳ　アメリカ
　マシニング＋５軸マシニング

●ＤＯＯＳＡＮ　韓国
　複合加工機（下刃物台でセンター押し）
　

自分の仕事に取り入れたいこと

　滝澤鉄工が強みとして「ユーザーの細かい仕様や設計変更の
　希望を叶えてくれる」とあるように、自分自身も何らかの強
　みを持ち、周りから信頼されるように努力したい！

　ＣＡＤデータから直接プログラムを作ってくれる機能があれば、
　図面の見間違いなどが無くなって便利だと思った。
　
　複合加工機は一度に何面も加工でき、複雑な加工もできるが、
　プログラムが大変そうだ。

　新しい機械は、より多機能化していることが分かった。工作員
　としては、そういった新しい機能を扱えるようにスキルアップ
　していかないとなあと思う。

　工作機械は自分の想像をはるかに超える速度で進歩しているので、
　定期的に調べて機能を知る必要があると思う。

　日本の工作機械は品質が良いので、高価格でも安心してもらえ
　るような製品を作ろうと思った。

　滝澤が医療系に手を出そうとしているなら、もっと高精度の加
　工が必要と思った。

　作業に使える機械の種類を増やすことがでければいいと思った。
　

　
振り返り・今日の学び
　
　最新の機械は、ＡＩが充実していて、プログラムも分かりやすく
　なっていると学んだ。自身の機械も時代の流れについていくこと
　が課題だ！　

　工作機械の最新情報を見て、今の機械は加工の軸が多いだけでは
　なくて、１台で多くの機能を持った機械が多いことに驚いた。

　古い横中ぐりがなくなって、北側の面の掃き掃除が大変なので、
　南の人にも手伝ってもらいたい。

　各国が作る工作機械は、より高精度な加工が出来るようになり、
　競争も激しくなっていくのではないかと思う。そうなると、ロボ
　ット化やＡＩによるプログラムの自動作成など、今までついてい
　なかった機能での競争が工作機械業界で広がっていくのかなと思った。

　積層した金属は、加工した面が削り出しに比べて粗いと思っていた
　が、きれいな仕上がりだった。加工した面に積層させてプロペラを
　仕上げていたので、複雑な形状だと時間の短縮や切り粉の減少の効
　果が大きいと思う。機械に取り付けたままで肉盛りが出来るので、
　角度の割り出しも簡単だと思った。
　
　工作機械業界は自動車産業を中心に動いているのを知った。

　工作機械メーカーの大手３社の最新機体と、工作機械業界の動向に
　ついて学んだ。工作機械業界の受注の半分を自動車産業からという
　のを初めて知った。

　工作機械メーカーそれぞれの最新機械の特徴、肉盛りを行う機能に
　驚かされた。