工作機械の歴史⑬マザックの歴史⑦210113
教育2021/01/18
工作機械の歴史⑬
MAZAKの歴史⑦
2000年 ITバブル崩壊
2001年 山崎照幸会長就任
(39年ぶりに社長交代)
「スピードが重要な時代になる、若い人が決断してすぐ動くことが
必要になった」by照幸
「トータルソリューションの提供」
グローバルサービス
オリジナリティのある製品
↓
マザックのブランドイメージを浸透させる by照幸
「ブランドとは、お客様からの信頼の証」
マザックは海外進出(アメリカ)に苦い経験
当時日本製は粗悪品と認識
→マザック製の工作機械は全てアメリカ商社のブランドで販売されていた
(マザックの名前は表に出ないOEM)
→アメリカでMAZAKブランドを知る人はいなかった
→1974年にアメリカケンタッキー工場稼働
現地で生産することによる効率化・顧客の利便性の向上
アメリカ販売商社路の契約解除して、ゼロから一人ひとりの顧客と
信頼関係を構築してブランドを築いた
(この時に費やしたエネルギーは大変なものだった)
→この進出により、アメリカ市場でのブランド力が著しく高まった
「工場の進出は簡単には撤退しないという顧客への約束」
・地域に根差して、その土地の人材を育てる
(現地主義)→顧客の信頼を勝ち取り、ファンを増やす道
=現地で顧客に寄り添う、マザックの『覚悟』
・信頼関係
製品、サービス、企業姿勢が『信頼』されると
=価格競争が起きにくい
顧客は信頼にお金を払うようになる
☆売る前(広告、営業活動、PR)+売った後(アフターサービス)
の体制を強固にして、よりブランド力を強くする by智久
☆工作機械メーカーには、メンテナンスをはじめ、アフターサービスの体制
が必要不可欠である
◎マザックはライフタイムカスタマーサポート(永久サポート)
365日、24時間、電話で受け付け
サポートの拠点が全世界80か所以上
災害時でも迅速な対応
アクシデント・トラブルがあったら、
「パートナーである顧客を一刻も早くピンチから救う!」という思いで、
一人ひとりが最善の行動をとる
「Together-Success」この精神が、ビジネスを超えた
顧客との絆を深めている
☆奥山清行(フェラーリのデザイナー)とコラボレーションして、
工作機械のデザインを改良
「品質や性能の良さを、外観から感じられるデザイン」
それに釣り合う職場にするため、美化活動
2010年以降、工作機械のデザイン改良が加速した
(マザックの取組がきっかけ)
「工業デザイナーを入れる」≠設計士
機能+美的価値を製品に付加する
この取組はマザックが業界初
一昔前→角ばって、武骨な外観
現状 →近未来的、スタイリッシュな外観(曲面)
工作機械にデザイン性が必要なのか?(懐疑的)
↓
機能性や操作性を両立させたデザインは、多くの顧客に受け入れられ、
業界のトレンドになった
→マザックブランド向上
◎マザックの「社風」
顧客がマザックと取引してくれる理由
製品の品質、機能、アフターサービス→直接関係する部分
社員の接し方、温かさ、思いやり、気配り→心地よさ、好意を持ってもらえる
→マザックの社風を表している
これらのことを実現できて初めて、本当のパートナーとしてお客様から
選んでもらえる 『信頼=ブランド』
☆購入してくれたときはもちろん、興味を持ってもらえたこと、
話を聞いてもらえたこと、足を運んでもらえたこと
『すべてに感謝』
◎グローバル化が進む現代だからこそ、日本の美徳である「おもてなし」
の精神を大切にする
2019年 創業100周年+年号が変わる年に次の100年への基盤
を作る時期
「今まで以上にきめ細かくマーケットニーズを汲み上げ、マーケットに
密着した経営をする」 by高嗣
世界中の工作機械メーカーユーザーがマザックに注目している
☆マザックの本社は愛知県
(愛知県は、製造品出荷額42年間連続1位)
自動車、航空機、窯業、繊維、ゴム、機械等の出荷日本1位のものづくり地域
→匠の技を持つ職人、熟練技術者が多数育まれている土壌がある
→人材獲得に利がある
マザックは技能者の育成にも力を入れている
「ものづくりはまず人づくりから」社員は会社のバランスシート(決算書)
には載らない大切な資産 by智久
技能士(国家資格)の取得促進→1000人超の技能士
「現代の名工」の称号を持つ社員数はトップクラス
→海外での技術指導
2019年 ヤマザキマザック工作機械博物館開業
先代の会長の照幸が、工作機械の存在をもっと一般の人に知ってもらいたい
と20年間構想していた
→本人の存命中には実現できなかった
・館内には歴代マザック機+蒸気機関車、自動車、航空機など展示
↑
産業の発展にどのように工作機械が貢献してきたかがわかる
「社会を支え続けている工作機械をもっと広く伝えたい」 by照幸
・工作機械の発展、未来への希望、日本の製造業が置かれた状況への
憂いが込められていた
・ものづくり人口の減少、人手不足、工業科の生徒数が40年で半減
→昔よりもものづくりを身近に感じる機会が少なくなった
→ものづくりが持つ面白さや大切さを子どもたちに体感できる場所を提供する
↓
日本の製造業にとっても意義が深い「次世代への貢献」である
◎マザックは勤勉に常に次世代に求められる技術を創造し、リスクを恐れずに
工作機械を作り続けた
→自分たちがものづくりを支えるという使命感を常に持っていたからである
自分の仕事に取り入れたいこと
マザックは、自分たちがものづくりを支えるという使命感を持ち、
世界中のメーカー、ユーザーから注目され、常に挑戦し続けている
ところを見習いたいと思った
難しいと思うが、技能試験を受け合格できれば、会社のアピールポイント
になると思う
マザックの「社風」のように、機能、品質はもちろん、「おもてなし」
の精神を忘れず、お客様に選んでもらえるようにしたい
ものづくりは人づくりからという言葉を聞き、我々も良いものを作ろう
と思えば、日々いろんなことを吸収して学んでいかないといけないと思う
マザックは自社のブランド力を高めるために、機械を購入した後のアフター
サービスを強固にしたり、顧客との絆を深めていることが知れた
今の時代は、工作機械に機能+身的価値を製品に付加することが必要と知った
難しかったり面倒な仕事でも、仕事をもらえることに感謝しなきゃなと思った
自分達がものづくりを支えるという使命感を常に持つということ
振り返り・今日の学び
マザックブランド=お客様からの信頼の証
何事にも感謝し、誠実であるべきと学んだ
MAZAKは365日24時間アフターサービスをしているのですごいと思った
創業100年を迎えたマザックのように、阪本も創業100年を超えられる
強い企業になれるよう、品質向上、効率化を勧め、お客様に信頼していただ
けるよう、一人ひとりが自覚を持って行動する
マザックの工作機械博物館は色々マザックの歴史を学んだので、また機会が
あれば行ってみたいと思う
工作機械のデザインの角が取れたのは、マザックがやり始めたからだと分かった
マザックには技能士が1000人以上いることを知った
マザックが自分たちがものづくりを支えるという使命感のもと、常に求められて
いる技術を創造して、工作機械業界をリードしてきたことを学んだ
マザックの歴史のまとめ、マザックの社風やブランドへの意識について学んだ