CAD/CAM① 210118
教育2021/01/21
CAD/CAM①
●CADとはComputer Aided Design
コンピューターが設計を助ける
設計・製図
☆我々の身のまわりにある工業製品は、すべてのCADで書かれた図面を
もとに製造されている(一部手書きの図面がある)
●CAMとはComputer Aided Manufacture
コンピューターがモノづくりを助ける
加工プログラミングの作成
ツールパスの作成(簡易的シミュレーション機能・完成形状の確認・
加工時間の確認)
●CAE Computer Aided Enginering
コンピューターが技術を助ける
●CAT Computer Aided Testing
コンピューターが試験を助ける
本格的なシミュレーション(強度計算、性能、解析、検査)
●CADの図面と手書きの図面の違い
・CADで描かれた図形には全て正確な情報がある
CADを構成する図形要素
【2Dデータ】
・点(位置)
・直線(始点→終点)→(角度、距離)
・円(中心点、半径)
・円弧(中心点、半径、始点、終点)
【3Dデータ】
2Dデータ+
・ワイヤーフレーム(立体上の直線)
・サーフェイス(立体上の直線に囲まれた面)
・ソリッド(固体)
※寸法公差の情報は、CADデータに含まれない
設計者が用途によって後で注釈として入力する
(手書きの図面と一緒)
●メリット
・CADデータがあれば、すべての図形要素の数値が分かる
・交点計算が簡単
・CAMとの連携で加工プログラムが作れる
・複雑な形状、穴数が多い加工、トロコイダル加工など、自力でプログラム
が不可能なものを作れる
●デメリット
・操作に慣れが必要
・手書きならおおよそで描くような重要でない部分にも、正確な数値データ
を入力する必要がある
→逆に時間がかかる
・高価 CAD+CAM+POSTプロセッサー=200~300万円
☆Master CAM
・ユーザー数世界一 アメリカ製
・操作は基本リボンで行う(画面の上)
・拡大、縮小は自由、限界はない(アウトライン)
(写真、手書きはギザギザになる)
・支点切替(トップビュー:マシニング)
(サイドビュー:旋盤の正面)
・リボンから2点間直線を選んで、
・水平線を書く(Yの値を入力 1本目)
(Yの値を入力 2本目)
・垂直線を書く(Xの値を入力 1本目)
(Xの値を入力 2本目)
線の交差する部分を消す(トリム)
(残したい方を選択、足らない線は繋げてくれる)
・リボンで捜査を選ぶ
↓
グラフィック画面にだいたい書く
↓
マネージャー画面で正確な数値を入力
↓
確定
フィレット:交差する直線の余分を消す、足らない線を延ばしてRにする
・寸法線は任意の位置に書けるので、図面を読む人が読みやすいように書くこと
●CAM
・機械を設定
↓
・材料の寸法を設定(原点の設定)
↓
・加工する部分を選択
↓
・工具を選択
↓
・加工条件を選択
●シミュレーション
・バックプロット:工具のパスが表示される
(動きの確認)
・ベリファイ:材料が削られるところが表示される
(形状の確認)
・輪郭加工(エンドミルの壁の加工)
・チェイン(つながった線を選択)
・ダウンカット
・径補正
・仕上代の設定
・壁への当り方(Rで入ると跡が残らない)
●ポケット加工(掘り込み)
・チェイン(つながった形状(閉じた形状)を選択)
・径方向の切込み量を設定
・仕上代の設定
・工具が侵入する位置
●穴加工(ドリル)
・穴マスク(図面上の同じ径の穴を自動で認識してくれる)
・加工パターンを選択 横方向、縦方向、最短
現在位置が最短の穴を加工
貫通させるためには何mmZを下げるかを計算
自分の仕事に取り入れたいこと
毎回掘り込みなどのプログラムをお願いしていたが、自分が使える
様になれば、その必要もなくなるので、将来的には自分の仕事に生
かせればと思う
簡単な交点や角度などの点が自分で出せる様になれば、便利だと思った
自力で作るのが難しい側面加工、ポケット加工を、自分手CAD/CAM
を使ってプログラムを作れるようになりたい
CAD/CAMにはたくさんの機能がついていることが分かった
使いこなすためには知識が必要で、難しそうだなと思った
自分でCAD/CAMが使えるようになったら、トロコイダル加工など
も取り入れていけれたらと思う
CAD/CAMが使いこなせれば、複雑な形状や、同時に多くの軸を
動かす加工のプログラムも作れるようになるので、身に着けたいと思った
CAD/CAMがあることで、複雑な加工のプログラムを簡単に作れる
ことを知った
現場のパソコンにも簡単なCADが入っていれば、ちょっとした座標の
計算が出しやすいのになと思った
CAD/CAMを使いこなすことが出来れば、新しい仕事のプログラムの
作成も効率よくできると感じた
振り返り・今日の学び
CAD/CAMの基本的な機能、特徴を学んだ
CADデータがあるおかげで、図面に書いていない交点などが分かるので、
便利で助かる
CAD/CAMの基礎について学んだ
CAD/CAMが使える様になれば、複雑な計算もクリック一つでできる
ことが分かった
CAD/CAMを使った方が、多数の穴をあけるときは早くなりそうだが、
ただの平削りなででは、自分でプログラムを作った方が早いのかなと思う
うまく使い分けることが大切だと思う
Master CAMの基本的な使い方と、プログラムが完成する手順を
学んだ
CADがあることで、完成形状の確認やシミュレーションの確認が出来る
ことを知った
CAD/CAMの基本的な使い方について学んだ
3D-CADのソリッドは知っていたが、ワイヤーフレームとサーフェイス
は初めて知った
CAD/CAMの仕様について学んだ
自力では困難な加工の設計ができる一方で、重要でない部分にも正確な数値
を入力する必要が有る等、不便な点もある