機械加工技能士⑤ 210318
教育2021/03/22
機械加工技能士⑤
平成31年 マシニングセンタ技能検定1級
1.オープンループ制御方式とは、光学式スケールやマグネスケール等
を使用して位置検出を行う制御方式である
→×
※オープンループ制御(フィードバックなし)
クローズループ制御(フィードバックあり)
※リニアスケール=リニアエンコーダ
直線状の位置をスケールと読み取り機によって正確に把握するもの
※光を利用する光学式と、磁気を利用する電磁式がある
※工作機に欠かすことのできない機器
2.サイクロイド歯形は刃先から刃先のすべり率が一定である
→×
※歯車の歯形にはインボリュート歯形とサイクロイド歯形がある
※インボリュート(主流)
形状がシンプル、低価格加工が簡単
歯車の中心距離の誤差が回転精度やかみ合いに影響しない
圧力角がかみ合いの始まりから終わりまで一定で摩耗の少ない
滑らかな動作
※サイクロイド(低負荷)
歯先の面積が大きいので、強度が高いかみ合う歯どうしが全く干渉しない
時計や精密機器など
3.ツールプルセッサは主に工具の摩耗状況を検査するための装置である
→×(工具長測定ベースマスター)
4.S50C材の場合、工作物の温度が1℃上がると、1mにつき約0.1mm
膨張する
→×(0.01mm)
5.マシニングセンタの回軸、駆動軸に用いられる軸名称のB軸は、X軸に
平行な軸のまわりの回転軸に使用される
→×
6.位置決め精度とは、目標に対する実際に停止した位置の正確さ
→〇
7.G17…XY平面(機械を上から見る)
G18…ZX平面(機械を正面から見る)
G19…YZ平面(機械を左横から見る)
G02…円弧補間(時計回り)
G03…円弧補間(反時計回り)
8.JISによれば、G94とは送り量の単位を主軸1回軸当たりのミリメートル
として与える指令である
→× G94…毎分送り F1,000
G95…毎回軸送り F1.0
9.M00…プログラムストップ
M01…プログラムストップ(切り換え)
M02…プログラム終了(そのまま終わる)
M30…プログラム終了(先頭に戻って終わる)
M06…工具交換
G09…イグザクトストップ
※二直線の交点に到着する前に、次の指令に開始されるショートカットを
防ぐ、コーナー精度を保つために減速、停止する
11.CAMソフトで作成されたツールパスは、ポストプロセッサによってNC
データに変換される
→〇
14.JISによれば、工作機械の主軸に推奨するつり合いよさの等級はG2.5である
→〇
16.ステンレス鋼やニッケル合金のタップ加工では、鋳鉄の場合より、ねじ下穴径
を小さくする
→×
※ステンレスの下穴加工の注意点
加工硬化を起こしやすい→硬くなることでタップの寿命が悪くなる
内部給油、切削条件に注意
※ニッケル合金(インコネル)も加工硬化を起こしやすい
17.ポイントタップは止まり穴のネジ加工に適している
→×
※ポイントタップ…抜き穴
スパイラルタップ…止まり穴
18.セラミック工具は一般に超硬工具よりも切削速度の低い領域で使用される
→×
※サーメットのほうが超硬より周速を上げられる
19.JISによれば、「フライス用語」のセグメントとは、分割構造の刃部を含む
ボディーの全体又は部分の分割要素のことを言う
→〇
20.工具寿命は次式で表される
VTh=C
ただし、V:切削速度
T:工具寿命
h、C:定数
→〇
21.正面フライスで平面切削する場合、エンゲージ角は刃先の寿命にほとんど
影響を与えない
→×
※カッターの刃先が被削材に食い付く時の角度をエンゲージ角(食い付き角)
刃先が被削材から離れる時の角度をディスエンゲージ角(離脱角)という
切削の開始時と終了時に刃先にかかる衝撃の大きさを決める要素で工具寿命
に影響が大きい
22.切削工具の逃げ角が小さすぎると、びびりの発生の原因となる
→〇
※逃げ角…工具と工作物の間の接触を避けるもの
逃げ角を大きくすると
メリット…びびりが起きにくい
逃げ面摩耗幅が大きくならない
デメリット…切削強度が低下し、機械的衝撃に弱くなる
23.Φ10mm(2枚刃)のエンドミルで側面加工を行う場合、切削速度(周速)
60m/min、1刃あたりの送り量0.15mm、円周率3とすると、
60÷10÷3×1,000=1900 回転数1900rpm
1900×0.15×2=570 送り570mm/min
24.理論表面粗さH(μm)
f=一回転当たりの送り量
R=ノーズR(mm)
H=f二乗/8×R ×1,000
25.送り量と切込み深さを一定にして、切削速度を増加させると、切削抵抗は、
切削速度に比例して大きくなる
→
※切削抵抗とは、切削時に被削材が刃物を押し戻そうとする力
「主分力・送り分力・背分力」に分けられる
1.被削材の材質
被削材が硬い場合、切削抵抗が増加する
2.切削速度
切削速度の増加(200m/min程度まで)により、切削抵抗が減少する
高速切削によって切削熱が大きくなることで被作材の強度が落ちることが
原因。ただし、切削熱で刃物の寿命も短くなるので、推奨条件で加工すること
自分の仕事に取り入れたいこと
自分が普段使てちない、Gコード、Mコードなども知っておく必要が
有ると感じた
知っておいた方が良い問題などもあったので、覚えておいて、自分の
仕事に生かせれればと思った
G18,G19の平面がどんな動きになるか、実機で試してみようと思った
聞いたことのない用語がたくさんあり、勉強になった
工具寿命や理論表面粗さの公式が出てきた。式を正確に覚えることは
できないかもしれないが、大まかに切削速度を上げたら、工具寿命は
下がり、ノーズRを大きくしたら粗さは小さくなることは覚えておき
たいと思う
普段あまり使わないGコードやMコードにも便利なものがあることが
知れたので、利用していきたい
セラミック工具は超硬工具より周速を上げれることを知った
普段使わないGコードの使い方も知れたのは良かった
正式名称と普段の呼び方が異なっているせいで、答えが分かりにくく
なっているものがあった
振り返り・今日の学び
技能検定の問題を5回学習したが、用語が難しくてわからないところが
多くあった
似たような問題でも、正式名称を覚えれていないので、わからない問題
も多くあった
いろいろな知識がないと技能試験は受からないと分かった
普段加工しない平歯や名称のことを知ることが出来た
はじめはひっかけ問題も多く、間違えることも多かったが、たくさんの
問題を解くうちに出題傾向もわかってきたような気がする
1級の試験内容は、2級と比べてもかなり難しかった。対策をして勉強し
ないと合格するのは難しいと感じた
歯車の刃にはインボリュート歯車とサイクロイド歯車の2種類があるの
を知った
簡単な問題から専門的な問題までいろいろと学べた
マシニングセンタ技能試験の1級の過去問を学習した